2021/01/18 11:15

革を裁断する専用の包丁です。
刃の形状や厚さの違いで用途も変わりますが、中央の3本はだいたい同じです。
仕様頻度が高いので満遍なく使って切れ味の低下を回避します。

   

左の3本は先が尖っているので曲線部分を切り出すときに便利です。

右端のは刃幅が狭くて突き鑿(ノミ)として使用。

右から2番目のは薄刃なので、薄い革を漉くときに用います。
これは引退した職人さんが譲ってくれたものです。
錆が酷かったものの切れ味がよくて、いいものを貰ったなぁと感謝しています。
まだ錆は残っていますがこれでも90%くらい落としました。



砥石は粗めと細めの二種類を使って順に砥いでいきます。
仕上げ砥という更に細かい目の砥石も使うこともありますが毎回ではないです。



刃の付いてない裏側を平らにする作業を先にやってから刃を砥ぎます。

内縫いではない商品だと革の断面が見えるので、裁断に関してはごまかしが利かずクオリティーを左右してしまいますね。


(次回は試し切りの動画も)